着付師は必要?
着付師はこの先も仕事はありますか?
着付師の仕事って無くなることはありませんか
?
ありません!
ロボットには出来ない仕事です
日本の伝統文化でもある着物。
これは無くなりません。
そしてコロナ禍で色々な業種の無人化が進む中、着物を着せるロボットは現れません。
着物の仕事は繊細で人の手で支度が整います。
- 着付けの仕事はなぜ無くならないのか
- 着物は伝統文化
- 20歳を祝う会に移行しても振袖を着ます
- 花嫁衣装も無くなりません
- 夏の浴衣は日本人が一番多く着物を着る日です
着付けの仕事はなぜ無くならないか
着物がすたれる事などあり得ません。そう言い切りたいです。
そして完全に手仕事です。
着物を自分で着られる人は2割弱、「自分で着ることはできない」が80%位と聞いています。
よくお客様から言われます。
「着せてくれる人がいるから着物を着ようかな」って気持ちになるのよ、と。
自動着付けマシーンなどは言葉を聞いたこともありません。
それだけ需要のある仕事と言えるでしょう。
着物は伝統文化
着物は日本の伝統文化です。ここでは着物は4位ですが伝統文化の代表になってきます。
下記参照 「伝統文化」
その文化を無くす事や機械の手に任せることはないと思います。
20歳を祝う会に移行しても振袖を着ます
2022年度の成人の改定、下記より参照ください。
https://www.moj.go.jp/content/001300586.pdf
この改定により着物業界は揺れました。成人式はどうなるのだろうと。
結果、大きく乱れる事はなく「成人式」から「20歳を祝う会」などに呼び方が変わるだけの意向に現在は落ち着いていますが2023年、改訂から初めての式典が行われる予定なのでどう変わるのかは終わってみないと分かりませんね。
人の手による一番の見せ所が成人式となります
花嫁衣装も無くなりません
誰もが一度は考える和装の結婚式。
白無垢
色打ち掛け
これは着付師が数名体制で着付けを行います。想像以上の着物の重さがあります。
人と人との繋がりを実感できる着付けになります。
花嫁さんをお支度するのには10名近くのスタッフが花嫁さんと一緒に仕上げて行きます。
これだけは人の温かい手が必要となります。決してロボットには出来ません。
夏の浴衣は日本人が一番多く着物を着る日です
逆に着付師が居なくなったらどうなるのかな?と考えた時の答えは
着物を着る人がいなくなる
着物がある以上、着付師の仕事は無くなることはないので、着付師を目指している方々を応援します
現在、子供の人数が年々減っていますが、それだけに確かな技術を求められる日もそんなに遠くではないと思います。そして着付師も同じで、数が減ってくると思われますが技術職なので仕事が無くなる事はないでしょう。着付師と言う技術職のメリットデメリットを書きますね。
メリット
- 定年がない
- 出張着付けは時間を制限できる
- 時短の募集も多い
- 季節だけの求人もある
デメリット
- 下積みが長い
- 手先の器用さが必要
- コミニケーション力は必要
- 時間に正確さが必要
一度、技術を習得してしまえば時代のニーズに対応できる職種ではないでしょうか
着物を知る 手の感触
着物の生地分かるかな
着付けをすると毎日沢山の着物に触ります。これも人の手の感覚になります。
『この着物、重いな』』『これはツルツル』
持った瞬間に感じ、着付けをする時に着物の知識が生かされる瞬間ではないでしょうか。
重い着物と言えば縮緬ですね。柔らかく帯挙げなどにもよく使われています。
重い着物の着付けのポイントは
- 引き合いをしっかりする
- おはしょりに厚みが出ないように気を付ける
- 腰紐をしっかり絞める
着物の特徴を知り着付けに臨むといいと思います。
縮緬については下記を参照して下さい。
一般的には、経糸にはほとんど撚り(より)のない糸を使い、緯糸として、強い撚りをかけた右撚り糸(右回りにねじった糸)と左撚り糸(左回りにねじった糸)とを交互に織り込む。このため、精練すると、撚りのかかった糸に撚りを戻そうとする力が生まれ、布が縮んで、生地の表面にシボ(凹凸)が現れる。主に高級な呉服や風呂敷に使われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ちりめん
2020成人式
コロナ禍の中、今年も成人式が行われました。
全国の新成人は120万人。(総務省統計局)
多く感じますが年々少なくなっている様です。
成人式の着付けはどうだったでしょうか。
今年は多くの会場で成人式が行われました。
300人の着付けと言う記事もあったくらいなので皆さんも忙しかったと思います。
300人の着付けはどう行われるのか!気になりますよね。
- 募集
- 人材確保
- 大ホールなどへ人材振分け
- 当日
- 固定場所に待機
- 着付けスタート
- 朝6時から午後1時位まで
このスケジュールだと終了する頃には膝が笑います。ガクガクです。
過去にあったことですが、帰宅してから指の痛みに気付き、脱臼していたことがありました。
それでも着付けを辞めない理由は
『一生に一度の晴れ着を着せてあげたい』それだけです。
そして前記事にも書いていますが、着付けが終わったこの時に来年度の雇用が始まります。
『来年もお願いします』言えましたか?
『来年もお願いね』って言われましたか?
ここが大切なやりとりとなります。一年先の仕事です。また一年後の成人式に向かって勉強する気持ちにもなるし目標が出来ますね。成人式は本当に特別です。
成人式の着付けで失敗しちゃった方へアドバイスです!
成人式の着付けで失敗して怒られた方もいるのではないでしょうか。
凹んでいないですか?
確かに一生に一度の成人式での失敗はよくありません。でも終わってしまった事は仕方のない事です。
自信が一番反省している事でしょう。
でもね、失敗は自分のこれからの成功につながり、自分の引き出しが一つ増えたと思って下さい。
今回上手く行かなかった事は、次には自信になっていることでしょう。
たくさん叱られてしまった方、凹んでいるよりもなぜそうなったのかがわかれば答えは簡単です。
人に着せる難しさ、全員が違う体型、着物トルソーでは解決できません。
是非是非、対面(相モデル)で誰かに頼んででも克服して下さいね。
大丈夫です!引き出しが増えたのですから。
来年の成人式は「20歳を祝う会」へ
2023年度から成人式の言い方が変わります。
18歳 成人式?
20歳 20歳を祝う会
現時点では振袖を着ると言う行事は変わらない予定と聞いています。
18歳で成人を迎え、そこに振袖を着る式典を持ってくると多くの不都合が生まれる様です。
- 1月は受験直前
- 進学でお金が掛かる時期
- 就職希望者は就活中
- 式典に参加できる人数が激減
- 18歳はお酒が飲めない
多数の不都合が起こる様です。
日本財団の調査では70%位の18歳が20歳でのお祝いを希望しているとの報告です。
AIやロボットなどにより接触を避けながらの生活が推奨されるコロナ禍。
それでも人の手による仕事は心も豊かにしてくれるでしょう。
人の温かさが伝えられる時代に戻ることを願っています。
HARU。
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